加熱する中学受験!受験に向かう親子の思いやメリット・デメリットとは?
今回は中学受験の現状について考えたいと思います。
子どもを持つ親として「中学受験」という選択肢を真剣に考えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、中学受験のメリットやデメリット、当事者の思いなどを紹介します。
それぞれの立場の考え方や思いを知った上でこのテーマに対するあなたの考えを深めてみてください。
- 中学受験の現状
- 中学受験を行うメリットや中学受験に向かう親子の思い
- 中学受験に対する心配事
- 筆者の考えとその理由
※このブログは話題のテーマについて、様々な立場の考えを紹介することで、突然この話題をふられても安心して自分の考えを伝えることができるようになることを目指すブログです。
中学受験の現状
現在、都市部を中心に中学受験をする子どもの割合が増えています。
下のグラフを見ても、2024年は受験者数こそわずかに減ったものの、青色の折れ線グラフで示されている中学校入試の受験率は右肩上がりに増えていることが分かります。

出典:東京新聞
都市部では「受験するのが当たり前」という空気すら感じられることもしばしば…
なぜ、公立中学校という選択肢がありながら、お金や時間が膨大に掛かる中学受験を選ぶのでしょうか?
ここからは中学受験のメリットや受験に挑戦する親子の思いを考えていきたいと思います。
中学受験のメリット3つ
中学受験をすることのメリットとして「似た価値観の同級生が集まる」「学歴の保険になる」「努力や自己管理の練習になる」などのが挙げられます。それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
似た価値観の同級生が集まる
受験をして進学する学校には、目標に向かって努力を重ねてきた子どもたちが集まります。
目標意識の高い生徒が集まる学校では、学ぶことに対して前向きな空気が広がっています。
一生懸命勉強したり、部活や学校行事に真剣に向き合ったりしている友達の姿は自分も同じように頑張ろうという気持ちにしてくれます。
さらに、同じように努力を重ねてきた同級生は勉強や将来に対する価値観が近い傾向にあります。
そのため、価値観が合わないことによるいじめやトラブルが少ないだろうろ考えてられるのです。
また、受験を突破したということはある程度の知識や判断能力があることの証明でもあります。
授業妨害や対教師暴力、非行など一般的な常識が大きく欠如したようなタイプの同級生と出会う可能性が低いと感じられることも魅力の一つと言えるでしょう。
親として、大切な我が子には落ち着いて学習できる環境で過ごして欲しい思うものです。
だからこそ集団の質を担保できる(ように感じられる)中学受験を目指す家庭が増えているのです。
学歴の保険になる
次に学歴の保険になるということです。
有名な会社に入ったり高い年収を貰ったりする為にはある程度の学歴が必要であると考えている人は多いはずです。
そこで将来のことを考え、子どもを高学歴と言われる学校に入学させるための作戦として、人気を集めているのがMARCHや関関同立と言われる有名大学の附属校です。
これらの附属校に中学受験をして入ってしまえば、その後の進路において厳しい受験競争を勝ち抜かなくても内部進学という形でこれらの有名大学卒という学歴を手に入れられる可能性が高いのです。
もちろん内部進学にも試験が必要な場合もありますが、通常の受験と比べると難易度や競争率は高くありません。
将来のために最低限の学歴を付けてあげたいという保護者たちの思いから有名大学の附属校への受験率が高まっているのです。
そして、必ず系列大学に進学しなくてはならないわけではないのも魅力の一つです。
成績の伸び方によっては、東京大学や京都大学といったより高いレベルの大学を目指す生徒もいます。
このように高学歴と言われる大学への進学を高い確率で実現できる上に、さらに上のレベルの学校も現実的に目指すことができる附属校への進学は学歴に対する保険としての役割を十分に果たしているのです。
努力や自己管理の練習になる
最後に紹介するのが努力や自己管理の練習になるという点です。
中学受験の過程で、子どもたちは計画を立てて勉強する力や、目標に向かって努力する経験を積むことができます。
中学受験を目指している子どもたちは他の同級生たちがゲームをしたり遊んだりしているときにも、
「今日はどの科目をどれくらい勉強しよう」「苦手な科目も克服しよう」などと計画を立て、努力を重ねています。
さらに、難しい問題にも粘り強く挑戦するという経験を何度も繰り返すことができます。
その結果、社会に出た際に必要な能力であると言われる「やり抜く力」や「継続する力」「計画を立てる力」などが身につきます。
これらの力が身につくことこそ、中学受験における何よりも尊い財産と言えるでしょう。
中学受験における心配事
それでは、中学受験にはどのような心配があるのでしょうか。
「負担が大きい」「数字に囚われた価値観になる」「燃え尽き症候群になってしまう」
この3つについて解説します。
負担が大きい
中学受験の心配事の1つに子どもや親への心理的、経済的な負担の大きさが挙げられます。
子どもへの負担が大きくなる理由としては多忙な生活やプレッシャーによる心理的な負担が大きくなると考えられるからです。

また、保護者への負担も少なくありません。
塾や参考書の費用や送り迎えや子どもへの心理的なサポートなど中学受験のために保護者に求められる要素が多くあり、大きな負担となることがあるのです。

数字に囚われた価値観になりやす
中学受験を目指す場合、テスト結果や偏差値など、自分の成績や能力を示す数字が身近になります。
テストの点数や偏差値が伸びた際には達成感があり、また頑張ろうとという気持ちが芽生えるのですが
一方で、子どもたちの中には自分の価値が数字だけで決まるような感覚に陥り、プレッシャーを感じてしまう子もいます。
また、自分以外の他人や学校に対してもどんな学校を卒業している人なのか、どれくらいの偏差値の学校なのかなど相手を目に見える数値だけで判断し、価値付けしてしまう癖がつく人もいます。
その結果、数字では測れない人間性や性格などに目を向けることができず、自分や他人を数字で比べられる部分だけで比較し、勝ち組や負け組というようにレッテル貼りをしてしまう心配があるのです。
燃え尽き症候群になってしまう
受験勉強を全力で頑張った子どもほど、合格後に目標を達成して「燃え尽き症候群」のような状態が起こります。
特に、「この学校に入れば成功だ」という価値観が強い場合、合格がゴールになりがちです。
この傾向は受験を始めた時点の能力と志望校の差が大きいほど現れやすくなっています。
高い目標を目指し、苦しい努力を長い期間続けたことで、目標を達成した後に、新しい目標を立てて努力をする気力が湧いてこなかったり、我慢をしてきた反動で自己管理ができなくなったりしてしまうことがあ流のです。
筆者は中学受験には価値があると考えています
私自身は、中学受験については肯定的な立場です。
もちろん、親の見栄のための受験や周りに流されての苦しいだけの中学受験は今すぐにでも止めるべきだと思います。
さらに、学歴主義的な考え方や点数や合格を最大の目的にした学びの姿勢にも反対です。
しかし、私立の中学校には公立の学校にはない存在することも事実です。
それは、お洒落な食堂かもしれません。豪華な修学旅行かもしれません。可愛い制服も魅力の一つです。
スマホがあれば小学生でも気軽に多くの情報に触れることができる現代社会において、
子ども自らがその学校の魅力を知り、憧れを持ち、努力をしてでも行ってみたいという気持ちになった際には「やれるところまで頑張ってみよう」と背中を押してあげたいのです。
どんな理由であれ、幼い頃から夢のために努力をするという経験を積むことは必ず大きな財産になることだと思います。
中学受験もスポーツや芸術に並ぶ、目標に向かって努力する場の一つとして存在してほしいと考えています。
あなたはどう思いますか?
さて、このテーマについてあなたはどのように考えますか?
大まかな内容やそれぞれの立場での意見を知った上であなたはどのような考えになったのかをコメント欄で教えてください。
それでは、また別のテーマで会いましょう。

コメント